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マダニにかまれたことによる感染症で死亡
北九州市に住む70代の女性が、マダニにかまれたことによる感染症で死亡していたことがわかりました。日本紅斑熱という感染症で、福岡県内での死亡例は、確認できる2006年以降では初めてです。
紅斑熱群リケッチア症は広く世界に分布し、北米大陸にみられるロッキー山紅斑熱、地中海沿岸にみられる地中海紅斑 熱、オーストラリアにみられるクインズランドダニチフスなどが代表的なものである。わが国でも1984 年に患者が初めて報告され、日本紅斑熱とよばれるようになった。本症は紅斑熱群リケッチアの一種 Rickettsia japonica を起因病原体とし、野山に入りマダニに刺咬されることにより感染する。
感染症で死亡したのは北九州市門司区に住む78歳の女性
北九州市によりますと、女性は先月4日に腕に発疹が出たあと、高熱が出て病院に入院しましたが、その後、昏睡状態となり、先月26日に死亡しました。
鹿児島県環境保健センター
血液を検査したところ、死因は、マダニにかまれたことによる「日本紅斑熱」と確認されました。福岡県内での日本紅斑熱の発症は年に数例ありますが、死亡したのは、データが残っている
2006年以降で初めて
2015年にはマダニによる別の感染症で2人が死亡しています。
マダニが生息する山や草むらでは、長袖の服などで肌の露出を減らすよう注意を呼びかけています。